海外の電圧一覧表コンセント・プラグの形状の違い一覧表

変圧器が必要な人もいる

現代のデジカメやパソコンなどは、海外の電圧にも対応したACアダプタが多いようですので、変圧器を持っていく必要はほとんどありません。

しかしAC電源が必要な血圧計など、健康チェックにかかせない電化製品を持って行かれる方もたくさんいます。

私自身も「変圧器なんてこの時代に必要ない」と思っていました。しかし口腔洗浄器を利用するようになってからは、海外に変圧器を持って行っています。

行く国によって、電圧もコンセントのプラグの形状も違います。

海外に対応していない電化製品を持っていく場合、何をチェックすれば良いのか、どのような物を選べば良いのか、私自身が調べた結果をシェアしようと思います。

チェックするべき3つのポイント

日本の電化製品を海外に持っていく場合、チェックするポイントは下の3つです。

  1. 持っていく電化製品が海外の電圧に対応しているかどうか
  2. 旅行先のプラグ(コンセント)の形状
  3. 旅行先の電圧

以下で3つのチェックポイントを理解しましょう。

ポイント1 海外の電圧対応の可否

持っていく電化製品が海外の電圧に対応しているか

充電器の裏の表示

まずは持っていく電化製品を調べてみましょう。

もし、上の写真のように定格電圧が「100V-240V」と表示があれば、「240Vの国のコンセントでも充電できますよ」ということです。「100V」しか書いてなければ100V用にしか作られていません。この場合は変圧器が必要になります。

また、「50/60Hz」とは、「50ヘルツ・60ヘルツどちらの地域でも使えますよ」という意味です。

50ヘルツ/60ヘルツの違い
ヘルツとは電気が1分間に交流する回数(周波数)です。西日本では60Hz、東日本は50Hzです。
世界の国々のほとんどは、東京と同じ50Hzです。(アメリカ・カナダを除く)
周波数が日本の地域で異なる理由は、関西はアメリカから発電機を輸入し、関東はドイツから輸入したたことに由来します。
いまでもそれを直さないなんて、ずいぶんいい加減な気がしますね。

周波数分布図

ポイント2 海外のコンセントの形

旅行先のプラグ(コンセント)の形状は…?

コンセントの形状A コンセントの形状B コンセントの形状C コンセントの形状S コンセントの形状BF

コンセントプラグの形状は、国によってことなり、大きく分けると上の図のような形状があります。

日本の場合は上の画像で言うとAの1種類しか使いませんが、国によっては複数の種類を使う国もあります。

たとえ旅行に持っていく電化製品の電圧が海外でも使える表示でも、プラグの形状が違うと使えません。その場合は、日本のAタイプからCタイプへ、のように変換プラグアダプターを準備します。大きな電化製品やさんに行くと売っています。

プラグの形だけを変える「変換プラグ」
変換プラグは1種類ですと200円位から購入できます。全ての形状に合うマルチタイプでも2000円程度です。変圧(電圧を変える)する機能はありませんから、あまり高くありません。

ポイント3 海外の電圧の違い

旅行先の電圧

世界の電圧は、国によって違います。日本は100Vですが、ほとんどの国は110V~240Vまで幅広い電圧です。

日本の100Vにしか対応していない製品を海外で使うと、壊れてしまいます。最悪の場合熱が原因で火事になってしまう危険もあります。

旅行先の国の電圧をコントロールする「変圧器」
電圧を変更する機械は、変圧器と言います。変換プラグと比べると変圧器はたいへん重量が重くなります。
例えばアメリカ(110V)の電圧を変圧し、日本の100Wの電球を安全に点けるための変圧器で考えてみましょう。(変圧器は利用するW数によって価格も大きく変わります) この場合、だいたい10cm角x厚み8cm程の変圧器で、重さは1.3kgほどになります。

下のグレーのエリアの表は、各国の電圧とプラグ形状の目安です。このページでチェックし、その国の大使館などでも必ず現在の電圧やプラグ形状を確認してください。

各リンクをクリックすると、表の該当箇所を表示します。
表はスクロールすることができます。
アジア ヨーロッパ 北米・南米 オセアニア 中近東 アフリカ

アジア
アジア 日本100Vコンセントの形状A
インド220Vコンセントの形状Bコンセントの形状C
インドネシア220Vコンセントの形状Bコンセントの形状C
シンガポール220-240Vコンセントの形状Bコンセントの形状BF
スリランカ230-240Vコンセントの形状B
タイ220Vコンセントの形状Aコンセントの形状Cコンセントの形状BF
フィリピン110-220Vコンセントの形状Aコンセントの形状S
ベトナム220Vコンセントの形状Aコンセントの形状C
マカオ220Vコンセントの形状Bコンセントの形状C
マレーシア220Vコンセントの形状Aコンセントの形状Cコンセントの形状BF
韓国110-220Vコンセントの形状Aコンセントの形状C
香港220Vコンセントの形状B
台湾110Vコンセントの形状A
中国220Vコンセントの形状Aコンセントの形状Bコンセントの形状Cコンセントの形状Sコンセントの形状BF
ヨーロッパ
ヨーロッパ アイスランド220Vコンセントの形状C
アイルランド220-230Vコンセントの形状C
イギリス220-230Vコンセントの形状Bコンセントの形状C
イタリア220Vコンセントの形状C
オーストリア230Vコンセントの形状Bコンセントの形状C
オランダ230Vコンセントの形状C
ギリシア220Vコンセントの形状C
スイス220Vコンセントの形状C
スウェーデン220Vコンセントの形状C
スペイン220Vコンセントの形状Aコンセントの形状C
ドイツ230Vコンセントの形状C
ノルウェー230Vコンセントの形状C
ハンガリー220Vコンセントの形状C
フィンランド220Vコンセントの形状C
フランス220Vコンセントの形状C
ベルギー220Vコンセントの形状Bコンセントの形状C
ポーランド220Vコンセントの形状Bコンセントの形状C
ポルトガル220Vコンセントの形状Bコンセントの形状C
ロシア220Vコンセントの形状Aコンセントの形状Bコンセントの形状C
北米・南米
北米・南米 アメリカ110Vコンセントの形状A
アルゼンチン220Vコンセントの形状Cコンセントの形状Sコンセントの形状BF
カナダ110Vコンセントの形状A
キューバ110Vコンセントの形状A
チリ220Vコンセントの形状Bコンセントの形状C
パナマ110Vコンセントの形状Aコンセントの形状BF
ブラジル110-220Vコンセントの形状Aコンセントの形状C
ペルー220Vコンセントの形状Aコンセントの形状C
メキシコ110Vコンセントの形状A
オセアニア
オセアニア オーストラリア220-240Vコンセントの形状S
ニュージーランド230Vコンセントの形状S
パラオ110Vコンセントの形状A
フィジー240Vコンセントの形状S
中近東
中近東 アラブ首長国連邦 U.A.E.220-240Vコンセントの形状Bコンセントの形状BF
イスラエル220Vコンセントの形状C
イラン220Vコンセントの形状C
オマーン230Vコンセントの形状Bコンセントの形状BF
カタール240Vコンセントの形状BF
サウジアラビア127-220Vコンセントの形状Aコンセントの形状Bコンセントの形状Cコンセントの形状BF
トルコ220Vコンセントの形状C
バーレーン220-240Vコンセントの形状Aコンセントの形状BF
ヨルダン220Vコンセントの形状B
レバノン110Vコンセントの形状C
アフリカ
アフリカ エジプト220Vコンセントの形状Bコンセントの形状BF
ケニア220-240Vコンセントの形状Bコンセントの形状C
ガーナ250Vコンセントの形状C
モロッコ220Vコンセントの形状C
南アフリカ220-240Vコンセントの形状Bコンセントの形状Cコンセントの形状BF
アメリカのプラグは日本のコンセントに入らない
アメリカのプラグの形状は日本と似ていますが、片方の幅が広く、日本のコンセントには入りません。
金物ヤスリで削れば入ります。
日本のプラグはアメリカのコンセントに入ります。
アメリカのプラグは、片方がアースになっているため、それを見分けるためにプラグの片方の形状が幅広くなっています。

アメリカくらいの電圧(110V)だと、アメリカの電化製品を日本でも使えますが(私はアメリカのドライヤーを日本で使っています)、電圧が高い国の電化製品は日本で動かない可能性があります。
知人はイギリスからパニーニプレスを買ってきたそうですが、いつになっても熱くならないと嘆いていました。お土産に電化製品を買うときは、電圧をしっかりチェックして買いましょうね。

海外旅行に持っていくと便利なものリスト

1週間程度の短期ですと、海外旅行でも得に必要なものも出てきませんが、1か月・2か月と行く場合、あると便利なものが出てきます。

かなり個人的なリストですが、「あー!日本からあれ持ってくればよかった!」って思わなくて済むように(?)「海外に持っていくと便利な物リスト」をあげます。


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